「美容師を辞めて他業種に転職したい」
僕は前職が美容師だったので、時々、こんな相談を受けます。
美容師は人気の高い職業です。しかし、その分離職率も高いのが事実。
僕を含め、僕の仲間達もほぼ全滅、、、。
美容業界から去って行った人間ばかり。
何故美容師はこんなにも離職率が高いのか?
当記事はその理由と、美容師は美容師以外にどんな仕事に向いているのか?採用されやすいか?について紹介します。
目次
多くの人が美容師を辞めてしまう理由
給料が安い
平成27年の美容師(理容師含む)の給料は平均月収で23万円、そこから推定される平均年収は284万円、推定時給は1,274円でした。
引用元:年収ラボ
しかも職業年収ランクは28位
参考:年収ラボ
僕自身の美容師をやっていた頃の年収は240万円。ボーナスは無し。
月収で20万円。そこから保険料などを引かれて、手取りは18万円程度、、、。
給料は生活費と洋服などのオシャレをする為に使っていたので、正直生活がいっぱいいっぱいで貯金すらできませんでした。
とにかく美容師の5年間はかなり貧乏でしたね。ホントに不安でした。
平成27年の30代男性美容師の平均年収が307万円。
もし結婚したら家族を養っていけるのか、、、?
美容師の1番の不安要素は間違いなく給料で、辞めていくのも給料が低いという理由が多いです。
美容師でお金持ちになりたいと思ったら独立して自分がオーナーになるしかないかもしれません。
都内の有名売れっ子美容師以外、雇われ美容師でお金持ちになるには正直相当厳しいでしょう。
休みがない、休みが取れない。
僕が働いていた美容室は土日、祝日は絶対に休めませんでした。
親戚、友達の結婚式などのイベント事にも出席した事がありません。
休みは平日週一日だけ。講習会や練習会などで休みが潰れる事も度々あります。
もちろんゴールデンウィークも無ければ、夏休みもお盆シーズンは休めず、日にちをずらして休んでいました。
日数は3日程度、平日なので人と会う機会も少なかったです。
それから有給も無いお店が多いですね。
結婚して小さいお子さんがいる方は運動会や授業参観といった行事にも参加することができません。
休日の不自由さを理由に美容師を辞めていく方も非常に多いです。
自分の都合で休みたければ、やはり独立して自分の店を持つしかないでしょう。
肉体的疲労
一日中立ちっぱなしで一歩も外へ出られないサロンワークって本当に疲れるんですよ。
お昼を食べられない事なんて当たり前!忙しい日は休憩も一切とれず、トイレすら行けない事だってありました。
アシスタント時代に一日中シャンプー台に立っている事もありましたね。
毎日ヘトヘトになりながら帰宅した事を今でも思い出します。
今思うと美容師の仕事に比べたら、サラリーマンの仕事は肉体的にかなりラクです。
だって毎日決まった時間にお昼休憩があるんですから。
三時休憩もあって、トイレに行けないなんて状況も絶対にありません。
精神的疲労
精神的疲労は、やはり人間関係。美容師だけじゃなくサラリーマンも一緒ですが、合わない奴はホントに合わない。
めんどくせー奴って多いじゃないっすか。笑
これは、スタイリストより立場が下なアシスタントの方が感じるかもしれませんね。
アシスタント時代は、お客さんだけじゃなくスタイリストに気を使ったり、怒られたり、とにかく肉体的よりも精神的の方が疲れます。
そして一日中、スタッフと同じ空間にいなければいけないので本当に疲れる。1人になれる時間なんて、ほとんどないですよ。
精神的に病んで辞めてしまう人も多いです。
手荒れや体調不良
夜遅く、ご飯の時間もバラバラな為、不規則な生活が続きます。
忙しい時は一日中何も食べられない日も。そんな生活をするうちに、体調を崩しやすくなる美容師は多いです。
また、人によってはカラー剤、パーマ剤、シャンプー剤などの薬液が肌に合わず、手荒れを起こしてしまう人もいます。
ひどい人は、血だらけになったりします。
これが原因で泣く泣く美容師を諦める人も多いですね。
美容師以外にやりたい事ができた
美容師以外の他にやりたい仕事ができた。
これは、前向きな理由ですね。
自分が美容師以外にやりたい事があるのであれば、絶対にそっちに行くべきです。
だって好きな事、やりたい事をやった方が人生幸せですからね。
美容師から他業種への転職
美容師を辞めたいと思うと方で、
何の仕事に就いたらいいのかわからない。
でも美容師を辞めたい。
という方がほとんどだと思います。
まずは、最初に自分が好きな事、ちょっとでもやってみたい事(現実的に出来そうな仕事)をノートに書き出しみるのはどうでしょうか。
ある程度書き出したものをまとめたら、転職サイトに登録してプロにアドバイスをもらいに行くのがオススメです。
自分の適正職種、正しい履歴書と職務経歴書の書き方、面接の練習、礼儀やマナーなど、たくさんのアドバイスをくれます。
一人で転職活動するよりスピーディーで確実ですよ。
参考:エンエージェント
参考:マイナビエージェント
参考:リクナビエージェント
美容師が向いている職種とは?
他業種に転職するわけですから美容師の技術や知識というのは、残念ながら必要とされません。
しかし、美容師は接客業の為、コミニュケーション能力が評価されやすいです。
アドバイザーが提案してくれる転職案件もほぼ営業職や接客業などが多いですね。
僕の元美容師の友人も現在はアパレルや不動産の営業をやっています。
僕も色々な営業の面接を受けましたが、やはり前職が美容師というのは好印象だと感じました。内定を頂ける会社が多かったですね。
ただ、僕があまりオススメしないのがショップ店員や飲食業の店員です。
美容師を休みや給料を理由に辞めたのなら、オススメしません。
正直、待遇は美容師とあまり変わらないです。
たくさん面接を受けよう。
面接ってメチャメチャ緊張します。
慣れるしか緊張を和らげる方法はありません。
なので、入社する気がない会社でも面接を受けましょう。たくさん受けて面接慣れをするんです。
場数をこなせば、緊張を和らげることができます。
転職するなら若いうちに。
美容師からの転職ですから、企業側はあまり即戦力を期待していません。
言ってしまえば新卒で入社するのと同じです。
僕は25歳で転職しました。おそらくこれがギリギリの年齢だと思います。
正直、30代から本当に難しいでしょう。
だから今あなたが、20代で美容師を辞めたい。他業種に転職したい。と本気で考えているのなら、今すぐ行動にうつすべきです。
ただ考えて悩んでいるうちに、どんどん時間は過ぎて行きます。今この瞬間が一番若い時ですから、できるだけ自分に有利な転職活動をしましょう。
若さは、それだけで武器になります。
さいごに
美容師を辞めるということは、他人から見たら逃げ出したと思われるでしょう。
しかし、本当は辞めたいのに自分の気持ちを殺して無理にやり続けるより全然マシです。
絶対に自分が楽しいと思える仕事に就くのが一番なんです。
美容師からいきなり他業種に転職するというのは、とても勇気がいる事ですが、悩んでいても仕方ないです。
思い切って行動してみましょう。今まで見えなかったモノがたくさん見えてくるはず。
僕はあの時25歳で辞めていなかったら、今頃後悔していたと思います。
皆さんも後悔しない人生を歩みましょう( ^ω^ )